JASMINE

JASMINE

今回のインタビューで見せてくれた彼女の放っておけないようなcuteさは、彼女の中の「子供のころから変わらない私を大事に生きている」という素直さが軸なんだなと感じた。

音楽という存在はどんなものでしょう?

生まれたときからそばにあるもので、これからもずっとあるもの。なのでご飯を食べる感じと同じっていうか、ご飯食べるよりはちょっとさぼったりするけど(笑)

ジャスミンさんにとってR&Bとは?

私としてはR&Bということにこだわっているつもりはないんですけど、自分が心を開いているときは、R&Bを聞いていると思う。ただ、R&Bだから好きっていうことではなくて、 音楽の中でpickyしているうちの一つで、更にその中でもpickyしていて、自分が心地よいということを軸に選んでいると思う。それがたまたまR&Bであって、そして好きであるんだと思う。 私自身を「あなたはこれしかダメ」とR&Bに縛りたくないっていうのか、MUST(マスト)になってしまうことを避けようとしています。自由の中で、これっていうチョイスの一つにしていないと、好きな気持ちのキープができなくなってしまうので。自分を苦しめるようなことはしちゃいけない。FREEでいるために、そういうマインドセットを大事にしています。

きっかけになったアーティストさんって?

私、久保田利伸さんが「初恋」なんですよ。幼稚園の時に、今でも覚えているんですけど、お父さんとマクドナルドのドライブスルーから出るときに、車のラジオから彼の「LA・LA・LA LOVE SONG」が流れてきて、そのとき、興奮と衝撃のパニックで楽しくなって、助手席で立ち上がっちゃって、「なんでこんなにいい曲があるのにお父さん教えてくれなかったの!!」って(笑)。 今思うと、一番最初のR&Bと出会った瞬間だったんだと思います。R&Bだと思ったのはもっと後ですけど。

初めて人前で歌ったのは?

確か小学校の5年生くらいの時だったと思うんですけど、地元が立川で福生のベースが近くて。最初は歌いたいって想いを恥ずかしくて素直に言えなくて。 そこで「私も歌えるんだよ」みたいなことを何となく汲んでもらえるようにして、周りから歌ってみなよって言ってもらう環境を作らないとなかなか前に出られなかったんです。一曲を「何回練習したの?」っていうくらい練習しましたね。そのゴスペルがきっと最初だったと思う。 当時hip-hopも流行っていて、ゴスペルとhip-hopを聞いてたんですけど、間をとるとR&Bになったのかな〜。間を取る必要もないんですけど(笑)。

今歌うときに大事にしていることって?

一言一言を大事に、いや、一文字一文字かな。意味を持たせてしっかり届けることを意識して歌ってます。 セットリストについては、毎回その場の空気感を自分が感じて決めることが多いですね。クラブでライブとかすることも多いんですけど、自分で行ってみてから変えることもありますね。行けばわかるというか、その街の人たちの感じとか雰囲気とかを感じて直観的に変えていたりとか。音好きの層とパーティー好きの層の割合でBPM早めの曲で行こうとか。フェスとかであればBPM早ければ早いほど「飲んべーは盛り上がる(笑)」とか。 全然しっとりとしたものを集めた別のシーンもやりたいなと思ってて、しっとり音楽とお食事を楽しむようなショーとかもやりたいんですよね。

大事にしている時間は?

猫との時間です! 拾ってきた子なんですけど、かわいいんですよ。もともとは犬派だったんだけど、もうほんとにかわいくて。今や猫が勝ってきてるかもしれない、でも犬も好きなんで、犬も一緒に暮らすことも考えてるんですけど(笑)。

最後に今の私をお伝えしたいことってありますか?

うーん。曲を聞いてくれればそれが一番で、すべてそこに書いてあります。

後記
自分という存在をしっかりと受け止めて、純粋なエモーションを大事に生きていることが歌にもにじみ出てきているところが彼女の魅力だということがズバッと刺さりました。
是非、今後もこの強さの中の純真さを大事に生きて、自らを縛らないように心がけている彼女が見出す未来を追いかけ続けられたらと切に願います。
2024.07.12

プロフィール

JASMINE

1989年 東京都生まれ。
家族全員が楽器演奏できるという環境で、幼いころから音楽に慣れ親しんで育つ。
ゴスペルやブラックミュージックと出会い、本格的にシンガーになることを志す。
2009年に「sad to say」でメジャーデビュー。
「10年に1人の逸材」「魂の歌声を持つ」「10代のカリスマ」など評され、全国5大都市ワンマンライブツアーの開催や海外プロジェクトやイベントへの参加など国内外を問わず活躍。

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