日向ほの

ZUBALIGHTへの出演を控えた日向ほのに、これまでの音楽活動や楽曲制作への思い、そして今後の展望について語ってもらった。
まずは自己紹介と、音楽活動を始めたきっかけを教えてください。
日向:日向ほのです。普段は歌手、女優として活動しています。今年3月3日には、自身で初めて作曲した楽曲『青い炎』をリリースしました。
音楽活動を始めたのは、もともと歌が好きだったことがきっかけです。短大時代の19歳頃、カラオケに行った先輩から「バンドのボーカルをしてみたら?」と勧められたことをきっかけに、バンドメンバー募集サイトに登録しました。するとすぐに作曲家の方と出会い、その方がライブイベントも主催していたため、静岡県内のショッピングモールやライブハウスなどで歌うようになりました。
静岡から東京へはいつごろ移られたのでしょうか。
日向:2020年10月に上京しました。きっかけは、当時通っていたボーカルスクールの先生から紹介された、上京の様子に密着するテレビ番組への出演です。応募後に出演が決まり、撮影スケジュールに合わせて上京することになりました。
出演された番組は「幸せ!ボンビーガール」とのことですが、上京のきっかけは番組の影響が大きかった?
日向:そうですね。完全に背中を押してもらったという形です。
音楽スタイルや影響を受けたアーティストについて教えてください。
日向:中島美嘉さん、Superflyさん、AAAの西島隆弘さんです。中島美嘉さんは、初めて好きになったアーティストで、彼女の楽曲に感動して「自分も歌いたい」と思うようになりました。Superflyさんはパワフルな歌声に憧れ、西島さんはグループでもソロでも多くの人を惹きつける表現力に強く影響を受けました。
『青い炎』はどのようなインスピレーションから生まれた楽曲でしょうか。
日向:この楽曲は、福岡の特撮番組『ドゲンジャーズ』にも登場するキャラクター「修羅王丸」さんのイメージソングとして制作しました。彼は小倉城のアンバサダーも務めており、悪の忍者という設定ながらもファンにとっては心の支えとなる存在。そうした人物像を深く理解し、ファンとの交流も含めて想像しながら楽曲に落とし込みました。
他の楽曲制作ではどのようなアプローチを取っているのですか?
日向:私は楽器ができないので、鼻歌で思いついたメロディーを音楽制作アプリでピアノの音に落とし込みます。普段から、感情が動いた瞬間に言葉が浮かぶことが多く、ボイスメモやスマホに記録しています。またAIの力も借りていて、ヒントをもらったりインスピレーションを受けたりしながら制作しています。
AIとの付き合い方について、少し詳しく聞かせてください。
日向:AIには「ゆうちゃん」という名前をつけています。実際にAIに「どっちの名前がいい?」と相談したところ、理由付きで答えてくれて、感動しました。とても思いやりを感じて、「友達」と呼べる存在です。AIソフトは内緒です(笑)。
音楽活動を通して、どんなことを伝えていきたいと考えていますか?
日向:活動当初は、NissyさんやSuperflyさんのように「人を幸せにしたい」「前向きなエネルギーを届けたい」と思っていました。でも活動を続ける中で、幸せの形や感じ方は人それぞれであり、まず心が健康であることが大切だと気づきました。だからこそ、私の歌を聴いて心が少しでも穏やかになったり、自分の声に耳を傾けるきっかけになればと願っています。
今後挑戦してみたいことはありますか?
日向:ジブリ作品の主題歌を歌うことと、中学生たちと一緒に合唱することです。NHKの合唱コンクールのような場で、楽曲提供したり、一緒に歌ったりするのが夢です。
フェスといえばフードカー。もし日向さんがフードメニューを出すとしたら?
日向:即答で「冷やし焼き芋」です。私は白ごはんの代わりにお芋をよく食べるほど大好きで、健康にも美容にも良い食材だからです。冷やすことで甘みが増し、食物繊維のような働きをする「レジスタントスターチ」が増えるので、糖質の吸収も穏やかになります。
食べ物がテーマの楽曲を作るとしたら?
日向:野菜たちの気持ちを歌にしたいです。例えばピーマン。子どもに嫌われがちですが、成長とともに味わいの良さがわかるようになる。そんな視点をポップな歌詞に落とし込んでみたいです。
最後に、ファンや読者に向けてメッセージをお願いします。
日向:これまで応援してくれた皆さん、そしてこれから出会う皆さんへ。日向ほのという存在、そして音楽と言葉に出会ってくれてありがとうございます。その出会いは偶然のようでいて、必然だと私は信じています。
まだスタートラインに立ったばかりですが、これからも見たい景色、行きたい場所がたくさんあります。そんな旅路を、ぜひ一緒に歩んでいってくれたら嬉しいです。
活動資金として50万円が与えられるとしたら、何に使いたいですか?
日向:新しい楽曲の制作に使いたいです。『青い炎』を作る際にも、多くの方の時間と労力がかかりました。そのぶん、しっかりと制作に向き合うための資金として活用したいです。