シクラメン

シクラメンというグループ名の由来を教えてください。
シクラメン DEppa:グループ名を決める前に、たまたま夜にテレビを見ていたら「シクラメン」の和名が紹介されていて、それが「豚の饅頭」という意味だと知って。当時、弟の肉団子が100kg以上あって豚まんとか呼ばれてたこともあって「じゃあ豚まんでいくか」と冗談でつけたのが始まりです(笑)。 でも、後で日本の花言葉を調べたらシクラメンの花の形は心臓で、花言葉が「弱気」だったんです。「弱気の心に届く音楽を作りたい」という思いとぴったりだと思い、最終的にこの名前になりました。
音楽を始めたきっかけは?
シクラメン DEppa:僕はケツメイシさんの影響が大きいですが、実は最初に衝撃を受けたのはですね、Def TechのMicro君なんですよ。彼が小中の2個上の先輩で、もう家もすぐ近所で、今でもプライベートで仲良いグループの先輩なんですけど、その人が急にCD出したって聞いたらすっげーかっこよくて。それがあれよあれよと紅白まで出たりとか。それを見て自分もこうなりたいなって思ったのが1歩を踏み出したきっかけだったですね。
シクラメン 電球:僕は母親が自宅でピアノの先生をしていたので、小さい頃から自然と音楽に触れていました。最初はクラシックから始まったんですけど、その後J-POPにのめり込んでいきました。
これまでのキャリアの中で「転機」となった出来事は?
シクラメン:やっぱり2008年のインディーズデビューと、2011年のメジャーデビューですね。アマチュア時代にトイズファクトリーさんから声をかけてもらったことが、人生の大きな転機でした。
そんな中、去年独立したわけですけど、何か変化はありますか?
シクラメン:めちゃくちゃあります。まず人が増えたよね。仲間が増えた。そう、周りに人が増えたですね。サポートしてくれる人っていうのかな。肉団子が、楽曲制作はほんとにDEppaと電球が頑張ってもらって、最高の曲をお前らが作ってくれるんだから、その代わりすべての雑務だったり営業は俺がやるって言ってくれて。1年間ほんとに日本全国を自腹で駆け回って、いろんなイベンターに会いに行ったりとか、いろんなことして仲間を増やしてくれた。そのおかげでたくさんの仲間が増えたことが大きな違いですね。人任せにやってた時は伝わらなかったり、わからなかった大事なことがわかってきた感じがあります。
音楽を作る上で、大切にしていることやこだわりは?
シクラメン:一番大切にしているのは、「人の心に届くかどうか」です。なるべく分かりやすい言葉で、耳に残るメロディーを意識しています。そして、アルバムの中に「捨て曲」は作りたくない。どの曲も全力で作るというのがこだわりです。
電球:細かい部分のこだわりはあって、一番と二番で微妙に和音を変えたり、ほとんど聞こえないくらいの楽器の音を調整したり。「誰も気づかないかもしれないけど、自分たちが納得いくまで追求する」っていう姿勢で音を作っています。
メンバーの良いところ、または直してほしいところってありますか?
肉団子:電球はやさしい!!身内にはとことん優しい。逆に外側に対しては冷たく見えちゃうのかもしれないな~
DEppaはコミュ力の高さ、ほんとに誰とでも仲良くなるし、知らない人のところにスッといって話したりしてる。直してほしいところは…遅刻(笑) 3分は遅刻じゃないって本気で思ってるところありますからね(笑)
電球:肉団子はとにかく真面目よね、すごくストイックっていうか決めたことはその通りやらないと気が済まないというか。だからぶれない。
DEppa:何年かぶりの友人が遊びに来るっていうのに、その日走る時間を決めてたらそこは曲げないで走ってから会うみたいなまっすぐさ(笑)
電球:それゆえの融通の利かなさはあるかな~
シクラメン:やっぱり人って良いところと悪いところは表裏一体っていうか。裏を返せばみたいなところが普通なんですかね。
5年後や10年後、シクラメンはどうなっていたいですか?
シクラメン:メジャーデビューして17年になりますが、やっぱりZeppツアーやホールツアーを回っていた頃。その規模のツアーをもう一度やりたいですね。5年以内に3000人規模の会場を埋められるアーティストになりたい!
いつか立ちたい夢のステージは?
シクラメン:やっぱり「日本武道館」ですね!アーティストとしての勲章のような場所なので、いつかここでライブがしたいです。
最後に、ZUBAFES 5月公演に向けた意気込みをお願いします!
シクラメン:ZUBAFESは去年も本当にあったかいお客さんとかでめちゃくちゃ楽しかったんで、とにかく最高のライブを届けて、お客さんに「またシクラメンを観たい!」と思ってもらえるように頑張ります!みんなで一緒に盛り上がりましょう!っていうか強制的に盛り上げに行っちゃうから、去年は横断歩道まで行ってたからww 今年はどこまで行けるのか(笑)全力で盛り上げていきます!
「大丈夫だよ!!しぶとく生きようぜ!!」心の底から楽しいを出してけば、何とかなるって!! そんな設定で生きてる彼らがこの世の中の暗くうつむき気味な空気に光を伝染していく存在なんだなとつくづく思った。彼らであれば必ず武道館の夢もそんなに遠い未来ではないと確信を持った。ステージが楽しみで仕方がない。